【噴水台】韓国政府規制なくしてこそ半導体が成功する

【噴水台】韓国政府規制なくしてこそ半導体が成功する

2019年02月11日16時25分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  韓国経済に半導体がなかったなら…。非常に困る。単純数値だけを取り上げてもとても困ったことになる。昨年の全体輸出額で半導体の占める比率は20.9%だった。自動車や造船など主力産業が苦戦する中、半導体は韓国経済の支えになった。サムスン電子は2017~2018年、2年連続で世界半導体売り上げ1位を記録して「半導体ワンマンショー」の先鋒に立った。

  韓国で半導体が成功した秘訣は何か。笑い話のように広く知られている答えがある。「政府官僚が半導体を知らないときに始めたから」だ。政府の規制がない時に事業を始めて成功したということだ。公務員組織が半導体を少しでも知っていたなら、各種「規制による押さえつけ」があっただろうというニュアンスだ。政府に対する企業の要求は終始一貫している。規制緩和だ。社会全体のために必要でも新しい事業やサービスを始める企業に各種規制は足手まといだ。変化する時代に合わない規制に足をとられて競争から押し出されかねない。

  このような規制風土に政府が風穴を開けた。それが「規制の砂場(レギュラトリー・サンドボックス/Regulatory Sandbox)だ。新産業育成のために企業が創意的なアイデアを思う存分試すことができるように一定期間規制を猶予する制度だ。企業は新しい技術とサービスの効用性をテストしてみることができる。政府は問題があれば事後に規制をかける。2016年英国でフィンテック(Fintech)産業育成のために初めて導入された後、日本など各国がこの制度を取り入れるようになった。

  砂場(サンドボックス)は子どもたちがけがをしないように家の裏庭に木やプラスチックで作った小さな空間を設置し、そこに砂を入れて遊ばせる一種の箱だ。ゲーム用語でサンドボックスはユーザーが決められた枠組みや制限なく自由に楽しむことができるゲームを意味する。

  縛りのない「規制の砂場」は、反企業情緒の中で両極端な政策の間を行き来する政府の企業政策に腹が煮えくり返っていた企業の元に飛び込んできた朗報だ。企業は喜んだ。産業通商資源部(産業融合分野)と科学技術情報通信部(ICT分野)、金融委員会(金融分野)に企業の申請が相次いだ。まず産業通商資源部(11日)と科学技術情報通信部(14日)が初めての「規制の砂場」の対象を選定する。

  文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8日、「規制の砂場第1号承認を契機に、産業現場での新しい試みや革新が金のなる木になるように政府が努力してほしい」と述べた。半導体のような「金のなる木」まで期待するのは難しいが、不毛の砂から革新の花が咲くかもしれないという期待も生まれる。もちろんそれには前提条件がある。砂場を触らない公務員の無関心だ。ひとまずその約束だけでも守ってくれれば大丈夫だ。

  ハ・ヒョンオク/金融チーム次長
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