【コラム】まだ日本は敵なのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.08 08:18
最悪の韓日葛藤が時限爆弾として放置されている。右傾化した日本の嫌韓も問題だが、過去の枠から抜け出せない韓国政府の反日基調は国益を脅かしている。抗日活動家だった張致赫(チャン・チヒョク)元高合グループ会長の両親の秘史を聞いた。近代韓国の心理的内傷の出発点であり矛盾の実体である「日本」を克服する手掛かりが見えた。
張元会長は14歳の時、故郷の平安北道寧辺(ヨンビョン)で解放を迎えた。日帝が崩壊した翌日の1945年8月16日、母親は隠しておいた太極旗を見せながら「今日から日本は私たちの敵ではない。最も近い隣国だ」と語った。日本を不倶戴天の敵と考えてきた植民地の少年の閉鎖的な世界観が一瞬にして消滅した。
母親の金淑姿(キム・スクジャ)氏は官立京城女子高等普通学校(現京畿女子高)の三・一万歳デモを主動した。独立運動資金を募金する大韓愛国婦人会の平南組織責任者として逮捕された当時は妊娠7カ月の体だった。民族史学者であり旧韓末の抗日言論人、大韓毎日新報の主筆だった父親の張道斌(チャン・ドビン)先生は韓日合併後、ロシア沿海州で独立運動をした。「抗日」の息子の張元会長はゴム靴を買うお金もなく、泥だらけの裸足で学校に通った。