【コラム】「炭鉱のカナリア」 シンガポールの警告
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.29 10:15
グローバル中継貿易の中心地のシンガポールは輸出入規模が国内総生産(GDP)の216.4%(統計庁、2017年基準)にのぼる。韓国(68.8%)も対外依存度が高いが、比較にならない。このためシンガポールは世界経済の「炭鉱のカナリア」と呼ばれる。かつて鉱夫が一酸化炭素中毒に対応するため有毒ガスに敏感なカナリアを連れて炭鉱に入ったように、シンガポールを通じて世界景気の行方を予想できるということだ。
シンガポールの4-6月期の経済成長率は-3.3%。7年ぶりの最低水準だった。これを受け、ゴールドマンサックスとムーディーズはシンガポールの今年の成長率予測値をそれぞれ従来の1.1%から0.4%に、2.3%から0.5%に下方修正した。メイバンク・シンガポールのエコノミストは「アジアはもちろん世界景気の沈滞の可能性が高まった」と述べた。