【時論】「平昌以後」は平昌にかかった
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.30 11:16
ペンス米副大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)が平昌(ピョンチャン)五輪をハイジャックするだろうと警告した。「金正恩は(五輪の)スポットライトを横取りし国際社会に北朝鮮を宣伝しようとするだろう」。彼の話は誇張ではない。北朝鮮選手団の規模から玄松月(ヒョン・ソンウォル)の管弦楽団まで合わせて500人だ。平昌で北朝鮮の存在感はあまりに圧倒的だ。韓国が主催する五輪に平壌(ピョンヤン)が参加するのか、南北が共同主催する五輪が平壌だというところで開かれるのか私たちもこんがらがる。「平壌五輪」という揶揄が出るほどだ。
金正恩の新年辞も一助となった。彼は南朝鮮で開かれる「冬季五輪競技大会が民族の地位を誇示」うんぬんしながら固有名詞である「平昌冬季五輪」から平昌を除いてしまった。平昌五輪、平和五輪、平壌五輪の「3平」が絡まる理由だ。
問題は「平昌以降」だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は平昌で再開された南北対話が米朝対話につながることを期待する。しかし平昌と南北対話を見るワシントンの見方はとても冷たい。トランプ大統領は文大統領との電話会談で平昌五輪の成功を祈った。しかし国防長官、CIA局長、海兵隊司令官は「対北朝鮮軍事オプションは生きている」「五輪が終われば韓米合同軍事演習を必ず再開する」「韓国での地上戦準備も徹底している」と強調する。