サムスン・SK・LGに照準…折り畳み式スマホ量産に支障
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.02 08:35
日本が3つの品目の輸出規制を始めたことを受け、素材を必須とする韓国の半導体とスマートフォン、OLED(有機発光ダイオード)テレビを生産するサムスン電子、SKハイニックス、LGエレクトロニクスなど情報技術(IT)企業は危機を迎えた。日本企業が世界の需要の70-90%ほどを供給しているからだ。韓国企業側は「日本がほぼ独占している素材だけを選んで輸出規制品目に指定した。韓国の半導体やスマートフォンの装備や素材供給網をよく把握して選んだという印象を否めない」という反応を示した。
日本が輸出規制を強化した素材は透明ポリイミド、フォトレジスト、高純度フッ化水素(HF)の3品目。これまでは必要ならいつでも輸入することができたが、今後は契約1件あたり最大90日間にわたる許可と審査を受けなければいけない。業界は「在庫の活用や国産化で生産への支障を減らすために最大限の努力するだろうが、韓日間の葛藤が深まり規制が長期化すれば打撃は避けられない」という立場だ。
透明ポリイミドはスマートフォンやテレビ用OLED、LCDディスプレーに使用される。液晶素子を固定する一種の透明フィルムだ。現在、日本の住友と宇部が世界需要の90%以上を供給する。韓国貿易協会によると、韓国が昨年輸入した透明ポリイミドの93.7%が日本産だった。国内ではコーロンインダストリーが生産する。サムスンの折り畳み式スマホ「ギャラクシーフォールド」のOLEDディスプレーにも住友のポリイミドが100%使用された。ディスプレー業界の関係者は「住友のポリイミド供給に支障が生じれば今年100万台を生産するというギャラクシーフォールドの量産計画も修正が避けられない」と述べた。ギャラクシーフォールドのディスプレーを生産するサムスンディスプレイは現在100万台分のポリイミド在庫はないという。