ISIS所長「北朝鮮ウラン濃縮施設、もう1カ所ある…カンソン発電所か」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.06.07 08:10
12日のシンガポール米朝首脳会談の核心は「完全かつ検証可能で不可逆的な核廃棄」(CVID)の目標を確認し、このための方法論をどれほど具体化できるかだ。特に、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が核物質と核施設をどの程度透明にするのか、ミサイル・生物化学兵器など大量破壊兵器の規模をどの程度公開するかがカギとなっている。このため、今回の会談は完全公開を負担に思う金正恩とすべてを知りたいドナルド・トランプ米大統領の間で終盤まで激しい駆け引きが繰り広げられるものとみられる。
これまで北朝鮮は寧辺(ヨンビョン)以外にウラン濃縮施設はないと主張してきた。だが、濃縮施設が少なくともあと1カ所あるというのが韓米情報当局の判断だ。
米シンクタンク「科学国際安保研究所(ISIS)」の所長で核専門家のデービッド・オルブライト氏は、最近出した報告書で第2の秘密濃縮施設が「カンソン発電所」という名前で運営されていることが疑われると明らかにした。オルブライト氏は国際原子力機関(IAEA)で仕事の経験がある北核専門家だ。オルブライト氏は核施設の名前をローマ字で「Kangsong」と表記したが、これは「強盛大国」の強盛を意味する可能性がある。オルブライト氏はカンソン発電所に寧辺(ヨンビョン)にあるような形のP2遠心分離機が6000~1万2000個あるという「(関連国)政府の推算」を紹介した。あわせて、もし寧辺とカンソンの濃縮施設をすべて稼動させていると言った場合、北朝鮮が保有する核兵器は26~44個、兵器級ウランの量は600~1000キロになると推定した。