「高齢化韓国の老人差別、トインビー博士も驚くだろう」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.01 11:47
韓国国民が急速に老いつつある。世界で最も速い高齢化によって65歳以上の老人が0~14歳の幼少年より多い老人追越し時代になった。ことし8月には老人が人口全体の14%を越える高齢社会に突入した。このような過程で老人に対する差別や冷遇が新たな社会的問題として浮び上がった。韓国老年学会の金根弘〔キム・グンホン、江南(カンナム)大学社会福祉専門大学院教授〕会長(56)は「韓国の命の源は孝だと絶賛した英国の人類学者アーノルド・トインビーが土の中で驚いてがばっと起き上がってしまうかも知れない」と話した。世界のどの国も経験したことのない最短期間の高齢社会突入が韓国社会の敬老の価値観を揺さぶったということだ。金会長は最も大きな副作用として「エイジズム(ageism、老人差別)」に注目した。
――トインビー(1889~1975)が韓国の「孝」についてそれほど絶賛したことがあるのか。
「トインビーが亡くなる2年前の1973年に有名な言葉を残した。『もし地球が滅亡して人類が他の場所に移住するとしたら必ず持って行かなければならない文化とは韓国の孝』と言った。大家族体制で目上の人を敬うことを一番の徳とした韓国の『孝』を高く評価したのだ。当時、韓国国民の平均寿命は63歳だった。今はどうか。平均82歳を越えて『ホモ・ハンドレッド(homo hundred)』時代に進んでいる。トインビーも想像できなかったことだ」