【時論】国民所得3万ドル時代の「経済難民」=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.12.12 11:04
大韓民国の1人あたりの国民所得(GNI)が年末には初めて3万ドルを超える。2006年にGNIが2万795ドルと2万ドル時代に入ったが、2008年末に発生した米国発の金融危機のため3万ドルに到達するのに12年もかかった。しかし3万ドル時代を祝うには韓国の経済状況と民生経済事情はあまりにも絶望的だ。今年の経済成長率は2.6%前後と、2012年(2.3%)以来の最低水準となる。低成長が定着しつつある。
国民の生活をみると、さらに憂うつだ。1人あたり国民所得3万ドル時代に事業の失敗や失業、ワーキングプア、家族の解体などのため簡易宿所で生活する経済難民が多い。その日の職場を見つけられない日雇い労働者、53万人にのぼる求職断念者など、100万人を超える失業者の状況もそうだ。では、果たして何がこれほど多くの国民を経済難民にしているのか。