レッドラインを超えた北朝鮮…揺れる文大統領の「平昌構想」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.30 16:58
平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)を南北関係改善の契機にするという文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「平昌構想」には前提があった。北朝鮮の高強度挑発による緊張局面が作られなければ可能性だということだった。29日、北朝鮮の弾道ミサイル「火星15」発射はこのような前提自体を崩した。政府の平昌構想も修正が必要になる見通しだ。
北朝鮮は75日間、挑発を止めた理由について何も明らかにしていない。習近平中国国家主席の特使を受け入れるなど、かつてとは異なる態度を見せながら期待感を高めたりした。
北朝鮮の挑発中断が続き、高高度ミサイル防衛(THAAD)体系配備問題でどん底に陥っていた韓中関係が回復の兆しを見せ、文大統領の平昌構想も説得力が増すようだった。学界を中心に中国が提案した双中断(北朝鮮の核・ミサイル挑発と韓米合同軍事演習を同時に暫定中断)も再び浮上した。