【社説】伝染病会議をネット上で生中継するソウル市長
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.09.11 13:06
一昨日の夕方に開いたソウル市中東呼吸器症候群(MERS)対策会議はフェイスブックで生中継された。朴元淳(パク・ウォンスン)市長をはじめ、約20人のソウル市公務員が集まった席だった。ライブ映像を通じてソウル市所属の疫学調査官が収集したMERS患者A氏の行跡などの情報が世界に伝えられた。疾病管理本部が調べている、つまりその時までの事実の有無が明らかになっていない情報だった。政府側によると、保健福祉部は協議の過程を経ずに確認中である事項を公開したソウル市に抗議した。
伝染病の拡散を防ぐ核心的措置は患者と接触した人を追跡して隔離する作業だ。2015年、MERS事態の時のように私生活の公開や個人生活の不便を懸念し、追跡調査に協力しない人が現れる可能性があるためだ。したがって、隔離の範囲に関する情報公開の時点と方法は全体の状況を総括する専門家が決めなければならない。主要国の保健当局が伝染病関連会議の内容をリアルタイムで公開しないのはそのような理由からだ。政府の対応は積極的になる必要があるが、市民の不安感をあおるのは望ましくない。