【中央時評】誰が世宗路の軸をを曲げたのか=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.03.08 08:46
日本人の中にも総督府庁舎の位置に反対した者がいた。最も広く知られているのは撤去予定の光化門(クァンファムン)を残念に思った柳宗悦だ。しかし早稲田大学教授の今和次郎の批判はそのような水準をはるかに超える。今はいったいどうしてこのように被征服者を蹂躪(じゅうりん)するみじめなことをするのかと総督府建築関係者たちを面前で責め立てた。そして撤去が最も良いが、ほとんどできあがって後戻りできないというなら、いっそのことこれを社会事業施設に転用するようにと主張する。
朝鮮新宮の位置を南山に決めたのは東京帝国大学教授だった伊東忠太だ。総督府庁舎着工後だ。英語の「アーキテクチャ」という単語を「建築」に翻訳した人物だ。民族精気抹殺の先頭に立った者の名残だと否定するのなら、私たちは「建築」という単語を変えなければならない。結局、スンジャ、ミジャ、ヨンジャも改名しなければならなくなる。民族精気を抹殺する目的で日帝が白頭山脈に鉄杭を打ち込んだという怒りの証言もある。しかし主要地点に物理的な基準点を設定するのは測量の基本事案だ。測量を知らなかった国民の目にはそれが呪術的蛮行に映ったかもしれない。しかし今、私たちは病気になれば巫女は呼ばないで病院に行く時代に生きている。争いで勝つために必要な条件は興奮しないことだ。