【コラム】生死かかったトイレ革命=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.05.23 13:13
今月初めに中国浙江省紹興を旅行した途中、高速道路のサービスエリアのトイレに立ち寄った。小便器の前に立つと文字が目に映った。「(便器の)前に小さく1歩近寄れば、文明社会の大きな歩みを踏み出す(向前一小歩文明一大歩)」という内容だった。トイレ文化市民連帯(ピョ・ヘリョン常任代表)が国内のトイレに普及させてきた「美しい人は座っていた場所も美しい」という文面を思い出した。約10年前に内モンゴル(内蒙古)を旅行した時は便所水準のトイレのために「とても困惑」したが、最近は中国で「トイレ革命」が進行中なのだと印象的だった。
韓国のトイレ革命の代表的な主役は故人となったシム・ジェドク元水原(スウォン)市長だ。彼は1999年10月に韓国トイレ協会を設立して水原の公衆トイレを世界的な模範事例にした。2007年にはグローバルトイレ協会(WTA)を設立して初代会長をつとめた。住んでいた家を壊して洋便器のような「解憂斎」を作った。2009年前に立腺がんで亡くなると遺族が解憂斎を寄付し、水原市が「トイレ文化展示館」として開放し名所となった。ヨム・テヨン水原市長がWTA3代目会長をつとめてアジア・アフリカにトイレを建てている。拍手を受けるに値する。