靖国神社の最高責任者はなぜ6カ月で辞任したか

靖国神社の最高責任者はなぜ6カ月で辞任したか

2018年10月12日13時39分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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8月15日、靖国神社に詰めかけた参拝客。
  先月30日、ある週刊誌の報道で日本は大騒ぎになった。右翼の総本山として知られている靖国神社のトップを務める宮司が天皇を批判した事実が明るみになったためだ。

  「週刊ポスト」最新号が報道した事件の発端は6月20日。3カ月前に靖国神社の第12代宮司に就任した小堀邦夫氏(68)が主宰した内部会議でのことだった。小堀宮司は靖国神社創立150周年を迎えて自ら「教学研究委員会」を組織し、今後神社が進むべき道について話し合おうとの趣旨のもとで職員10人を集めたという。

  この席で、小堀宮司は明仁天皇が靖国神社を参拝せずに慰霊の旅をしていることに対して不満を表出した。「陛下が一生懸命、慰霊の旅をすればするほど靖国神社は遠ざかっていくんだよ。どこを慰霊の旅で訪れようが、そこには御霊はないだろう? …(中略)…はっきり言えば、今上陛下は靖国神社を潰そうとしてるんだよ」

  日本では天皇は神と同じ存在と受け止められていて、一般の人々は天皇に直接言及することさえ慎重だ。ところが報道によると、皇室を非難する発言はこれにとどまらず、来年5月に即位する徳仁皇太子夫妻にも続いた。

  「(明仁天皇が)御在位中に一度も親拝なさらなかったら、今の皇太子さんが新帝に就かれて参拝されるか? 新しく皇后になる彼女は神社神道大嫌いだよ」

  実際、明仁天皇は即位してから一度も靖国神社を参拝したことがない。その代わり、サイパンや台湾、タイなどを訪問して日本人兵士の慰霊碑とともに相手国の慰霊碑を参拝してきた。

  また、終戦記念日(8月15日)には「過去を顧み、深い反省とともに、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願う」と述べるなど、戦争に対する反省を何度も繰り返し、右翼から嫌われてきた。

  このような状況で右翼の象徴でもある靖国神社の最高責任者が明仁天皇を非難する発言が公開されたのだ。

  小堀宮司はまた、明仁天皇が即位してから一度も靖国に参拝しに来たことがないと言いながら、宮内庁に請願するために内部的に交渉を繰り広げていたと同誌は報じた。この報道が大きな波紋を呼び小堀宮司はそれから10日後の今月11日、退任を決めた。

  靖国神社は11日、声明を出して「小堀宮司による会議での極めて不穏当な言葉遣いの録音内容が(一部週刊誌に)漏えいした」と説明した。小堀宮司も直接宮内庁を訪れて陳謝し、退任する意向を伝えたという。

  靖国神社では今年2月当時、徳川康久宮司が明治維新に関連した過去のマスコミインタビューでの発言によって退任していた。

  靖国神社は戦争で亡くなった約246万6000人を神として祀っている。ここには極東軍事裁判(東京裁判)の判決により絞首刑に処せられた東條英機元首相をはじめ、太平洋戦争A級戦犯14人も合祀されている。
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