国会統一外交通商委員会がきょうから2日間、韓米自由貿易協定(FTA)の聴聞会を開く。韓米FTAの国会批准を控えて、交渉過程の検証と国内の補足策を点検するための場だ。しかし、野党は米国産牛肉輸入再交渉問題を韓米FTA批准に結びつけるという戦略であり、聴聞会は最初から難航する可能性が高い。
とりわけ、多数党の統合民主党(民主党)は韓米FTA聴聞会を牛肉聴聞会の延長戦として、政府に対する攻勢の場として活用する計画であり、韓米FTAについての論議はほとんど進まない可能性もある。
しかし牛肉輸入問題を理由に韓米FTA批准案を処理しないのは論理的に矛盾するだけでなく、より大きな国益に背を向けることになりかねない。米国産牛肉の輸入再開問題は検疫上の問題であり、本質的に韓米FTAとは直接的な関連がない。