アシアナ航空の旅客機（Ａ３３０）が２２日、日本管制塔の許可が下りる前、福岡空港から無断で離陸したと、読売新聞など日本メディアが２３日報じた。

日本国土交通省は２２日、日本報道機関のインタビューで「２２日午後１２時１２分ごろ、１５３人の乗客を乗せたアシアナ航空が管制塔の許可を受けずに出発した」とし「他の航空機に離陸許可を出したが、操縦士が誤って離陸した可能性が高いとみられ、現在、詳しい経緯を調べている」と明らかにした。

また国土交通省は「管制塔は当時、滑走路にあったヘリコプター（６人乗）に離陸を許可していた」とし「しかしアシアナ航空が離陸許可を出したヘリコプターとほぼ同時に滑走路を出発したため、管制塔は急いでヘリコプターに滑走路と平行して離陸するよう指示した」と説明した。　

さらに「アシアナ航空が離陸した当時、滑走路に他の航空機はなく、幸い、大型惨事は免れた。こうした無断離陸は大型惨事につながる可能性があり、アシアナ航空側の過失が認められる場合、該当航空会社を相手に厳重な措置を取る方針」と述べた。

一方、管制塔がヘリコプターと交信する内容はアシアナ航空の操縦士の耳にも入るという事実などから、離陸許可を復唱する過程で無線に混線があったと判断し、正確な経緯について調査する方針だ。

アシアナ航空の関係者はこの日、読売新聞とのインタビューで、「滑走路に待機中の飛行機はアシアナ航空しかないと思っていた」とし「管制塔もヘリコプターを先に離陸させた後、アシアナ航空に離陸命令を出すという正確な事実を説明していなかった」と述べ、双方に責任があることを示唆した。