0.2グラムのウラニウムを抽出した問題が拡大し、事態が憂慮される。 国際原子力機関(IAEA)に加盟する各国の反応もよろしくない。 当初は「大した問題ではない」とコメントしていた米政府内さえも「韓国政府がウラン分離の事実を知らなかったというのは、国家としてありえる話なのか」と疑問を膨らませている。 そんな中、わが国が82年にプルトニウムを抽出した事実までもが明らかになり、事態が複雑深刻化してきた。
これらの問題は、わが国への国際社会の信頼が関わるため決して軽視できない。 ウラン濃縮や再処理はしないと宣言していたわが国が、いざ蓋を開けてみたら実は「別の行動」をしていたのだという印象を国際社会に与えてしまえば、その影響は大ならざるをえない。