米国テキサス州クロフォード牧場での日米首脳会談は日米蜜月時代の再渡来を実感させるのに十分だった。1980年代、ロナルド・レーガン元大統領と中曽根康弘元首相間のいわゆる「ロン・ヤス」時代以来、日米首脳がこのように胸襟を開く姿を見せたことはなかった。
ジョージ・ブッシュ米国大統領の戦争に対する日本政府の強硬な支持を、米政府が高く評価したのがその背景だ。安倍晋三官房副長官は「日米関係はペリー来航150周年で、おそらく現在、もっとも良好な関係であるかもしれない」と自画自賛している。
しかしイラク戦争後、日米同盟は数多くの挑戦に直面するだろう。イラク戦争は米国と同盟国、特に欧州同盟国間にいろいろな新しい格差を産んだ。これは日米同盟にも相当部分適用される。