【社説】初の大法官提請返戻、国民は失望している=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.08.29 10:31
李在明(イ・ジェミョン)大統領が曹喜大(チョ・ヒデ)大法院(最高裁)長が提請(任命推薦)した孫鳳基(ソン・ボンギ)大法官(最高裁判事)候補者に対する任命同意案を国会に提出しなかった。事実上の返戻だ。これを受け、大統領と大法院長の憲法上の権限が正面から衝突した。憲法は「大法官は大法院長の提請により、国会の同意を得て大統領が任命する」と定めている。提請権と任命権の対立は過去の政権でもあったが、司法府による大法官提請を大統領が拒否したのは李承晩(イ・スンマン)政権以降初めてだ。
青瓦台(チョンワデ、大統領府)は曹大法院長が孫候補を書面提請したことについて、機関間の権限を相互尊重するという憲法の趣旨に反し、手続き上の完結性を備えていないと説明した。しかし青瓦台が果たして司法府の権限を尊重したのかという同じ問いを投げかけるしかない。大統領による選択的な返戻は司法府が大統領の下にあるかのような印象を与えた。それにより三権分立と司法府の独立という憲法上の原則が損なわれることを果たして国民が納得するのか問わざるを得ない。