【社説】非核化のない朝米対話、最悪のシナリオを懸念=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.08.21 10:42
トランプ米大統領は北朝鮮が「非常に強力な核兵器を57発保有している」と明らかにした。米大統領が北朝鮮の核兵器について具体的な数値に言及したのも異例だが、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との年内の首脳会談を予告しながら非核化の目標について「その話はしたくない」と答えた点は、米国の対北朝鮮政策の方向転換を示唆するものであり、軽視できない。米国が北朝鮮の核能力を現実として認めたうえで、非核化ではなく「核凍結」や「軍備管理」に重点を置いた新たな取引を模索するのではとの見方が出てくる理由だ。
こうした重大な状況に対する韓国政府の認識と対応はあまりにも楽観的だ。安圭伯(アン・ギュベク)国防部長官は前日、国会で北朝鮮の核保有量を「80~120発程度」と推定しながらも、北朝鮮を核保有国として認めることはできず、米国は非核化を放棄したのではないと評価した。これに先立ち李在明(イ・ジェミョン)大統領も「まず凍結し、長期的には非核化する」という方針を示している。当面の核能力の増強を阻止することは急務だが、交渉の過程で現実論と容認との境界が薄れ、北朝鮮の核保有が固定化され、非核化が目標から消えてしまうことには警戒しなければならない。