【社説】訓練を減らしながら戦作権の転換を急ぐ韓国政府
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.08.11 14:07
戦時作戦統制権(戦作権)の転換を推進している政府が、実際にはその基盤となる韓米合同演習を縮小している。今回の「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(UFS)」韓米連合演習では、大隊級以上の野外機動訓練(FTX)が14件で、昨年(17件)より少ない。韓国軍の4つ星将軍が未来連合司令官の役割を担う演習も今回はない。連合防衛態勢を点検し、実戦対応能力を高めるべき核心的な訓練がむしろ減少しているのは矛盾だ。
さらに大きな問題は、戦作権転換の核心的な手続きである未来連合司令部の完全運用能力(FOC)検証をめぐる韓米間の温度差だ。韓国側は今回のUFS共同発表文にFOC検証を推進するとの文言を盛り込もうとしたが、米国側が特定の検証項目がないという理由で反対し、除外されたという。政府は今年末の韓米安全保障協議会(SCM)でFOC検証を完了し、転換の目標年度まで決定する構想だが、発表文には原則論的な「条件に基づく転換の準備を継続する」との内容だけが盛り込まれた。期限を明確に定めて戦作権の転換を推進しようとする韓国政府の構想に、米国が快く同意していないことの傍証と考えられる。