【コラム】国家的災厄となる韓国2030世代の危機(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.08.04 15:55
逆説的に、若年失業をもたらしたのは、時代の救世主ともてはやされるAIだった。新入社員が担っていた文書・データ整理、検索調査、翻訳、企画書の草案作成といった入社1~3年目の業務をAIが代替したためだ。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT、7月7日)は、「AIによって初級レベル(entry level)の業務が不要となり、企業はすぐに次の段階で活躍できる経験者を好むようになった」と分析した。教育コストのかかる新入社員の人件費を抑えようという利益追求の結果でもある。米紙ニューヨーク・タイムズは、既存社員は維持しながら新入社員だけが減る時代を「Low hire, Low Fire」と表現している。
韓国経営者総協会の調査でも、定期採用を実施する企業の割合は2018年の39.9%から2026年には10.2%へと4分の1以下に減少した。一方で54.8%の企業は通年採用のみを実施している。こうなると、責任は大学など教育機関へと移る。AIが担うようになった約3年間の新人業務を飛び越え、卒業生が高度な技術や知識を備えてすぐに現場で活躍できるよう教育を高度化する責務が生じた。過去の内容ばかりが詰まった講義ノートを教え、「会社では自分で生き残れ」というような教育は、2030世代とともにAIの犠牲になる時代を迎えている。