【時視各角】無視された大統領の論理=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.07.09 14:00
李在明(イ・ジェミョン)大統領の言葉が民主党からはじき返されているのだろうか。1週間前、李大統領と文在寅(ムン・ジェイン)元大統領が会談し、党の結束を求めたにもかかわらず、民主党は真逆の方向に進んでいる。2人は「親明系(李在明派)」と「親清系(鄭清来派)」と呼ばれる2大派閥の代表格として青瓦台(チョンワデ、大統領府)でビビンバの昼食を共にした。しかし党権争いの渦中で派閥は融和するどころか、水と油のように分裂している。元・現大統領のメッセージも「党内結束」「外延拡張」と傍点が微妙に違った。ニュアンスの解釈が分かれると、青瓦台の洪翼杓(ホン・イクピョ)政務首席秘書官は「民主党の結束と外延の拡張は別個ではなく、同時に追求するべき価値であることを強調したものだ」と説明した。しかし結果的には「幽体離脱話法」になってしまった。
李大統領のメッセージは論理学的な説得力はあった。外延(extension)という用語は内包(intension)とともに論理学の出発点ともいえる概念を構成する。外延はある概念が適用される対象の範囲を、内包はその対象が共通して持つ必然的な性質を意味する。「人」という概念の外延は「人種・国籍別の人間集団、老若男女の人などをすべて含む集合」だ。その内包は「理性があり、言語と道具を使用する特性」などだ。特に、外延が拡張されると内包が狭まり、外延が縮小されると内包が広がるという反比例の関係がある。人という概念の外延を「動物」に拡張すれば、その内包は「捕食活動をする生命体」程度に条件が減少する一方、「韓国人」に外延を狭めれば、その内包は「キムチを好み、韓国語を話し、飲酒歌舞を楽しむ人」といった具体的な性質が増える。