【中央時評】「K国家制度」を設計する時=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.06.05 15:41
「すべての複雑な問いには、ほぼ常に明快でもっともらしいが間違っている簡単な答えがある」という言葉がある。筆者は「帝王的大統領制」もそのような答えの一つと考えたりする。韓国政治の問題を、大統領らが不幸になる原因を、そして改憲を論じるたびに決まって出てくる答えが、帝王的大統領制の弊害と権力の分散だ。わが国の元・現大統領に起きた悲劇的な歴史は現代の世界において類を見ない。戦後最も大きな発展を遂げた国でありながら亡命、暗殺、投獄、弾劾、自決、検察の捜査を経ていない大統領を列挙するのが容易でない。それは韓国の大統領制が持つ帝王的権力のためなのだろうか。なら歴代大統領はなぜその帝王的権力を正しく使い、正当かつ効率的に国政運営をすることができず、非難されて処罰されるように使ってきたのだろうか。
ピュリッツァー賞を2度受賞したジョン・アップダイク(1932~2009)はザ・ニューヨーカー誌に、米国の大統領職は「元大統領という祝福された状態へと至る道中の一つの寄港地にすぎない」というユーモア交じりの論評を載せたことがある。トランプ氏という特異な大統領の任期中であっても、オバマ元大統領夫妻は講演、出版、諮問、事業などで数千万ドル以上の収入を得て、ハワイに別荘を建てて富豪と豪華なヨット旅行を楽しむ写真がしばしばネット上に登場しても、多くの国民から素晴らしい元大統領として尊重される。ビル・クリントン元大統領夫妻も変わらない。ジョージ・ワシントン初代大統領は退任後に収益性の高いウイスキー蒸留所を設立し、ウィリアム・タフトは連邦最高裁判所長官になり、ハーバート・フーバーは釣りの本を出すほど釣りを楽しんだ。筆者が英国と米国で勤務しながら見た限り、その国の首相や大統領は韓国の大統領に劣らない、むしろそれ以上に大きな実質的権限を持って国政を運営していた。