【社説】中央政治に埋没した草の根民主主義=韓国
中央SUNDAY/中央日報日本語版2026.05.30 11:30
第9回全国同時地方選挙の期日前投票が今日まで行われる。来月3日の本投票まで終われば、今後4年間にわたり地域住民の民生のために働く地方自治の担い手が決まる。しかし多くの有権者が投票用紙にぎっしりと並ぶ候補者の面々をまともに把握できていない。候補者の公認や選挙運動が中央政治に埋没し、地域政治家に関する情報が不足しているからだ。所属政党や政治的陣営も重要だが、住民の意思を行政や政治に具現化するという地方選挙の本質的な意味が退色している。さらに今回の地方選挙は現職国会議員の出馬ラッシュで14の選挙区の再・補欠選挙と同時に行われ、「ミニ総選挙」の雰囲気が形成されたことで、政治陣営論理が選挙戦全体を覆っている。
地方選挙で有権者は7回の投票を行う。広域団体長、地方自治体長、地方区広域議員、比例代表広域議員、地方区基礎議員、比例代表基礎議員、そして教育監を選択する。しかしその多くの判断を助けるテレビ討論会などのシステムは今回の選挙では特に少なかった。ソウル市の場合、期日前投票が始まるわずか7時間前の28日夜11時に最初で最後となるテレビ討論会が開催された。世論調査でリードする候補者が不利な政治的攻防を避ける目的でテレビ討論を最小限に抑えるのは、有権者の目と耳をふさぐ行為と変わらない。その一方で陣営偏向的なユーチューブ番組には繰り返し出演した。今回の選挙を教訓とし、市・道知事選挙のテレビ討論を「1回以上」とだけ定めた公職選挙法を改正する必要がある。