【時論】韓国半導体の供給不安、これ以上放置できない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.19 15:14
大韓民国経済の巨大艦船、サムスン電子が労使紛争という氷山に衝突した。サムスン電子の半導体ファブ(fab)内部では、3~4カ月間工程にあった数万枚のウェハが生産ライン外の窒素タンクへ移されるバンキング(Banking)作業が緊迫して進められている。ストライキ時の人員空白によってウェハ全量が一瞬で産業廃棄物に変わる惨事を防ぐための切迫した非常措置だ。
最近、サムスン電子は競争力を完全に回復しつつある。歩留まり1%の改善が年間数兆ウォンの利益を左右する半導体産業において、事実上「奇跡的反騰」といえる。これは世界一のサムスン半導体の自尊心を回復しようとする役職員の血のにじむ努力と犠牲の結果だろう。しかし最悪のシナリオ通り18日間のストライキで製造ラインが全面中断すれば、工程安定性が崩れ、歩留まり回復に数カ月を要する。業界は直・間接損失が最大100兆ウォン(約10兆5500億円)に達し、ストライキ終了後の正常化までさらに2〜3週間かかると推定している。1700余りに上る協力企業の被害は想像すらできない。サムスン電子側はストライキが起きても生産支障が発生しないよう非常体制で対応するとしているが、7万3000人に達する組合員を抱える超企業労組のストライキ規模は2024年に全国サムスン電子労働組合が主導したストライキとは比較できない水準だ。