【リセットコリア】半導体労組、ストに「タダはない」という現実を知るべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.05 12:00
労働者の団体行動権は、権益を守り、労使間の力の均衡を維持する重要な装置だ。しかし、あらゆる権利がそうであるように、ストライキも社会的コストを伴う。労働経済学は、設立初期の労組がストの実際のコストを過小評価する傾向があるとみる。個人が負担する賃金損失よりも、集団の雰囲気に流されてストに参加する「バンドワゴン効果」だ。しかし、実際のスト参加者は全従業員の約30%にとどまる。スト予告日に休暇申請が増え、不参加者に対して労組が圧力を加える現象は、設立初期の労組でよく見られる。
ストライキにタダはない。賃金損失や成果給(OPI・TAI)の減少は、結局は参加者の負担となる。高額年俸の人材が10万人を超える組織で労組の組織率が急速に高まった状況において、「なぜストを行うのか」に対する社会的共感が不足していれば、疲労感は急速に蓄積される。行動経済学は、人間が長期的利益よりも短期的な報酬や即時的な感情により敏感であることを示している。ノーベル経済学賞受賞者であるダニエル・カーネマン氏も『ファスト&スロー(Thinking, Fast and Slow)』で、人間は熟考より直観、将来の利益より現在の報酬により強く反応すると説明した。過去に頻繁なストを経験した他の大企業では、労使双方がストがどれほど苦痛であるかをよく知っているため、容易には持ち出せない。その背景には、過去の「痛みを伴う経験」がある。