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【韓半島平和ウォッチ】イラン戦争が突きつけた不都合な真実…韓半島危機管理が切実に(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.05.05 11:51
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国際社会はいま無秩序、戦争、生き残り、そして核拡散の時代に入っている。秩序「空位期」にある国際社会は、強大国が割拠する「動物の王国」へと変貌し、国際規範は弱肉強食の法則に代替されている。名分のないロシアのウクライナ侵攻(2022年)、最近の米国によるイラン攻撃は、こうした勢力政治の姿を映し出している。2500年前にトゥキディデスが「強者はしたいことをして、弱者はそれを耐え忍ぶ」と明らかに時代と変わらない。

ユーラシア大陸の向こう側で発生したイラン戦争は我々には「対岸の火事」のように見える。ところが地球全体が一つの地政学的空間としてつながっている現代において、イラン戦争は韓国と北朝鮮の双方にとって他人事ではない。特に南と北は米国・イラン間、あるいはイスラエル・イラン間に劣らないゼロサム的な競争関係にありながら、同時にイラン戦争の当事者である米国とそれぞれ同盟国および敵対国として結びついている。南北ともにイラン戦争の原因と経過、米国の軍事行動、イランの対応、中国とロシアの関与を綿密に分析し、それぞれ教訓や反面教師を見いだしているはずだ。

 
◆発火性が強まった韓半島

韓半島(朝鮮半島)の戦争発火性は中東に引けを取らない。米ホワイトハウスの国家安全保障担当大統領補佐官を務めたズビグネフ・ブレジンスキーは著書『巨大なチェス盤』で、強大国の地政学・地経学的利益が互いに衝突して戦争が勃発する「地政学的中枢」にウクライナと韓半島を挙げた。ジョージ・W・ブッシュ大統領は2002年、米国の安全を脅かす「悪の枢軸」にイラン、イラク、北朝鮮を指定した。2016年末、オバマ大統領もトランプ次期大統領に対し、北朝鮮の核問題を次期政権の最も緊急な国家安全保障上の脅威として警告した。多くの専門家が次の戦争の発火地として韓半島に注目するのもおかしなことではない。

北朝鮮はイラン戦争を通じて、核武力の必要性と正当性を第一の「教訓」とするずだ。北朝鮮は、イランが地域大国ではあるものの核兵器がないために米国とイスラエルの攻撃に対応できなかったと評価するだろう。北朝鮮はウクライナも核兵器がないため一方的にロシアに侵略され、北大西洋条約機構(NATO)が直接的な参戦を控えているのもロシアの核兵器があるからだと考えている。北朝鮮の非核化はよりいっそう非現実的な目標となる可能性が高い。

第二に、北朝鮮は米国の強大な先端攻撃力を考慮し、2次打撃(核反撃)を保証する核戦力の増強をさらに促進するだろう。北朝鮮はすでに核兵器の数量を急速に増やし、さまざまな核弾頭運搬手段を開発中だ。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は兵器級核物質の生産能力を大幅に拡張するよう指示を出し続けている。

また、北朝鮮はイランのミサイル攻撃が米国・イスラエルのミサイル防衛網に遮断された状況を参考に、韓米の多層的なミサイル防衛網を浸透・回避・かく乱する戦術も開発するとみられる。そのための運搬手段の多種化(極超音速滑空体、巡航ミサイル、核魚雷など)、核弾頭の多弾頭化、ドローンと放射砲を大量に投入した群集型の飽和攻撃戦術の開発などが予想される。

第三に、イランとベネズエラで米軍による指導部除去作戦が成功したのを目撃した北朝鮮は、これに備えた核戦略の補強にも動くはずだ。北朝鮮は2022年の「核武力政策法」で斬首作戦を念頭に置いて、指導部が攻撃を受けた際の自動的・即時的な核報復を規定した。北朝鮮は米国の先制攻撃と斬首作戦を抑止するため、核使用のハードルが非常に低い核態勢と核ドクトリンを適用するおそれがある。こうした北朝鮮の核戦略は事故・誤認・誤解による偶発的な核使用の危険性を高める結果を招くだろう。

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    2026.05.05 11:51
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    北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が先月19日、娘と共にクラスター弾頭を装着したミサイルの試験発射場面を視察している。[聯合ニュース]
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