【社説】AI国家大計より選挙戦略が優先なのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.04.28 17:57
青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)のハ・ジョンウ人工知能(AI)未来企画首席秘書官が釜山(プサン)北甲選挙区の国会議員補欠選挙に出馬するため辞意を表明したという。与党「共に民主党」は近くハ秘書官らに対する人材招聘式も開く計画だ。民主党の鄭清来(チョン・チョンレ)代表はハ秘書官と個別に会って「韓国AI3大強国設計者なので国会に来て立法で完成し終えなければならない」として出馬を決心するよう説得したと紹介した。政治活動をして選挙に出馬するのは個人の権利であり自由の領域に属する。だがAI首席秘書官の選挙擁立に対しては納得しがたい部分がある。
AI首席秘書官は李在明(イ・ジェミョン)政権が野心をもって力をいれているAI3大強国戦略の核心であり象徴だ。ハ秘書官はAI主権を強調した「ソブリンAI」の首唱者で、国が企業を支援し企業は成果を共有する「AI好循環成長戦略」を強調してきた民間専門家を招聘したケースだ。そんなハ秘書官にAI政策秘書官、科学技術研究秘書官、人口政策秘書官などまでまとめて国家競争力を速やかに育成するための方法論を探してほしいというのが李大統領の注文だった。ところが1年もたたないタイミングで依然としてすべきことが山積みの状況で職を離れることになった。田載秀(チョン・ジェス)議員の釜山市長出馬により空席となる釜山唯一の民主党議席を守るため釜山に縁故があるハ秘書官を政治的に急に選び出したのだ。野党「国民の力」の候補に加え無所属の韓東勲(ハン・ドンフン)候補まで出馬する予定で激戦が予想される選挙区にハ秘書官が最も競争力と商品性を備えた人物だと考えた結果だろう。