【コラム】韓国的な、あまりにも韓国的な成果給論争
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.04.22 15:42
世の中のことは本当に分からないものだ。今は過去最大の半導体好況の中で高額な成果給をめぐる内紛を経験しているが、サムスン電子の時計をわずか3年前に戻してみると、当時は暗い見通しばかりだった。株価は下落し、高帯域幅メモリ(HBM)競争で後れを取り、半導体分野の「超格差」を維持できるのかという不信感に包まれていた。赤字で「法人税納付額0ウォン」となり、政府の財政までが縮小した。成果給などはもってのほかだった。
人工知能(AI)ブームがすべてを変えた。半導体好況の中で利益は増え、分け合うパイが大きくなったのだ。ライバルのSKハイニックスの「太っ腹成果給」は焦りを強めた。「自分たちの取り分をしっかり確保する」として労働組合はストライキも辞さない構えだ。成長動力と超格差維持のための研究開発(R&D)および設備投資など資源配分の優先順位をめぐる悩みは見えない。株主配当(11兆1000億ウォン、約1兆2000億円)を圧倒する成果給(最小40兆ウォン)を要求し、会社の主は株主なのか労働者なのかという質問に耳をふさいだ。「水が入ってきた時に櫂を漕ごう」と言わんばかりに成果給に向かって突進中だ。