【中央時評】イラン戦争に映る北朝鮮の影(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.04.22 11:53
米国・イラン戦争に北朝鮮の姿が重なって見えるのはなぜだろうか。まず、核問題に対するトランプ大統領の執念のためだ。米国の攻撃はイランの核武装を防ぐためであることが確実になった。トランプ大統領は「戦争が終われば世界ははるかに安全になる」とし、イランの核放棄を終戦合意の核心条件に掲げた。この点で現在のイラン戦争は2016~17年の北核危機のデジャブだ。2016年初め北朝鮮は4回目の核実験を断行した。続いて2度も核実験を実施し、大陸間弾道ミサイル試験まで敢行すると、トランプ政権1期目は「ブラッディ・ノーズ(鼻血)作戦」という北朝鮮精密打撃を深刻に考慮した。しかし当時は経済制裁という平和的な方法で交渉が可能だという期待が大きかった。また「ホワイトハウスの大人たち」がいて、大統領の自信も現在のようではなかった。仮に北朝鮮の核危機がトランプ政権1期目でなく2期目に発生していたとすれば、戦争という最悪のシナリオが現実になっていたかもしれない。
今回が最高のタイミングの取引時点だとトランプ大統領を説得した当事国があったという点ももう一つの類似性だ。イラン戦争が始まった背後にはイスラエルのネタニヤフ首相がいたという。2018年に北朝鮮核交渉が開かれたのには文在寅(ムン・ジェイン)政権の対北朝鮮特使の役割があった。ネタニヤフ首相や対北朝鮮特使が伝えた特級情報はこれほどの「戦略的機会」は二度とないというトランプ大統領の取引本能を刺激した。しかし非核化のためにイランと北朝鮮に適用された方法は全く違った。北朝鮮とは交渉をしたが、イランには軍事力が動員された。トランプ政権2期目は通常の米政権と比べて武力を自由に使う。この点が相手国には大きな圧力として作用するだろうが、これを眺める者には懸念を抱かせる。個別取引には効果的かもしれないが、世界秩序に及ぼす影響は否定的である可能性のためだ。