【コラム】幹細胞の韓・日格差
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.03.23 14:44
2006年、京都大学の山中伸弥教授が、成熟した体細胞を初期状態へ戻す誘導多能性幹細胞(iPS細胞)を作ることに成功したとき、世界の科学界は大きな衝撃を受けた。成人の皮膚細胞のようにすでに役割が決まっている細胞を、遺伝子操作によって未分化な細胞へと戻したのだ。こうして作られたiPS細胞は、心臓・肝臓・脳など人体のほぼすべての細胞に分化できる。胚性幹細胞の倫理的論争や免疫拒絶の問題を大きく緩和したこの研究により、山中教授は2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞した。
それから20年、日本は基礎研究の成果を実際の治療へと結びつける「実用化段階」に世界で初めて入った。日本の厚生労働省は最近、iPS細胞を活用した重症心不全や進行性パーキンソン病の治療薬などの再生医療製品2種の製造・販売を承認した。一定期間、安全性と有効性を検証する条件付き承認だ。日本はこれを足がかりに、糖尿病や失明治療などへと適用範囲を急速に広げていく計画だ。