【コラム】「視界ゼロ」のイラン政局…世俗的民主主義要求あふれる(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2026.02.03 14:54
昨年10月、サッカー場270個分にのぼる世界最大のショッピングセンター「イランモール(Iran Mall)」を建設したイランのアヤンデ(Ayandeh)銀行が破産した。同銀行は金融委員会が上限ラインに定めた利子より何と4%も多い利子を支払いながら預金量を増やした。多段階営業(Ponzi scheme)のように入ってくる新規の預金で初期投資家に利子を支払った。その結果、2013年に設立されたアヤンデ銀行は2017年にイラン国内の銀行預金額の7.6%を占めた。さらに大きな問題は莫大な資金を主に不動産に投資した点だ。融資金の約70%をアヤンデ銀行が全額出資した子会社イランモール開発会社に提供した。
アヤンデ銀行は核協定が妥結して外国人投資が集まれば収益創出の動力になるという希望を抱いてイランモールを建設し、2018年にオープンした。しかしトランプ米大統領が同年5月8日、イランと締結した核協定から脱退して経済制裁を再開し、アヤンデ銀行は破産の泥沼に入っていった。結局、昨年10月にアヤンデ銀行は閉鎖し、負債は550京リヤル (約51億ドル)にのぼった。アヤンデ銀行の不動産資産を売却して負債を償還できなければ、イラン政府が国営銀行を通じて莫大な資金を刷らなければならず、そうでなくとも厳しい経済に大きな負担になるという警告通りインフレが襲った。イラン中央銀行はアヤンデ銀行の不正腐敗規模をかなり以前から把握していたが、積極的には動かなかった。アヤンデ銀行の背後に強大な権力エリートがあるためだとの噂が絶えなかった。