<創刊企画「大韓民国トリガー60」(56)>「金に名札を付けよう」 金泳三の奇襲作戦…全斗煥・盧泰愚の不正資金が明らかに(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.12.03 14:02
1993年8月初め、果川(クァチョン)住公アパート管理事務所に505棟304号に関する住民の通報があった。夜遅くまでタイプを打つ音と破砕機の音、人の声が聞こえ、ネクタイを着用した男たちが出入りしていて、スパイではないか疑わしいということだった。大学教授らが南北統一研究をしていると言い逃れたが、実際、ここは財務部が金融実名制を準備する秘密アジトだった。ここで韓国の経済秩序を変えた金融実名制が隠密かつ偉大に作られていた。
始動から発表までわずか4カ月。金融実名制は徹底的な保安の中に進められた速度戦だった。93年4月中旬、金泳三(キム・ヨンサム)大統領の指示で李経植(イ・ギョンシク)副首相が設けた韓国開発研究院(KDI)チームが草案を用意した。5月に財務省が加勢し、すぐに果川アパートに合宿して施行を準備した。一部の公務員は家族と周囲の人たちに「海外出張に行く」と言ってアジトに入った。