【社説】関税合意に到達した韓米、遅くなったが幸いだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.10.30 16:13
慶州(キョンジュ)アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の開幕を控えて昨日(29日)行われた韓米首脳会談で、3カ月以上続いてきた関税交渉が電撃妥結した。両国は最大争点である韓国の3500億ドル(約53兆円)対米投資の直接現金投資比率と収益配分方式、期間などに関して最終的に合意した。3500億ドルのうち現金投資は2000億ドル、年間投資上限は200億ドルとし、事業の進展程度によって分割納入を可能にした。これを受け、対米投資で韓国の為替リスクは避けられることになった。韓国銀行(韓銀)は為替市場に衝撃を与えない為替調達規模を年150億~200億ドル水準と推定している。
残りの1500億ドルは両国の造船業協力プロジェクト「MASGA(=Make America Shipbuilding Great Again)」に民間企業主導で投入され、ここには保証も含まれることに合意した。民間企業の主導で対米投資をすることにした欧州連合(EU)方式を適用したのだ。民間投資の合理性を期待でき、政府の負担も減らしたという点で評価できる。収益配分を米国の要求に基づき5対5に決定した点と50%の鉄鋼関税の引き下げを貫徹できなかった点は惜しまれる。