【コラム】韓日協力は選択でなく必須だ(1)
中央SUNDAY/中央日報日本語版2025.10.25 09:48
今年1月20日にトランプ政権2期目が始まるまで、米国は2つの軸を中心に世界戦略を展開してきた。一つは米国-欧州を連結するNATO軸、もう一つは米国と韓国、日本を連結する東アジア軸だった。冷戦当時には共産主義勢力を、冷戦後には権威主義勢力を欧州と東アジアの両側から包囲する一種の鶴翼の陣だった。
ところがこの2つの軸が揺らいでいる。トランプ大統領が、こうした同盟の軸を率いて規範に基づく国際秩序を維持してきた米国のリーダーシップを放棄したからだ。米国がリーダーシップを発揮してきた過去80年間、米国は損ばかりした半面、同盟はただ乗りしながら利益を得てきたということだ。それで彼の関心は米国の短期的な経済利益追求に傾いている。そして米国は中国抑止に集中するので同盟は自らの安全を守るべきという考えだ。ワシントンポストが3月29日に抜粋して報道した米国の「暫定国防戦略指針」にもその考えが表れている。