【時論】80周年の国連の危機、韓国には重要な外交舞台
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.10.24 15:46
1945年に創設された国連が24日に80周年を迎えた。6000万人の軍人と民間人が犠牲になった第2次世界大戦が終わる頃、フランクリン・D・ルーズベルト米大統領とウィンストン・チャーチル英首相が第3次世界大戦は防ぐという明確な目標を持って国連を創設した。国連憲章には多くの新しい内容が入ったが、第2次世界大戦で勝利した米国・英国・ソ連が協力して未来の挑戦者を制圧し、世界の平和を守ろうというのが核心だ。これら3カ国に加えて米国が中国(蒋介石の中華民国)を、英国がフランス(ドゴール政府)を引き込んで国連の中枢機関である安全保障理事会(安保理)を設立した。拒否権が与えられた5つの常任理事国が協力する場合に限り安保理が機能するようデザインされたため明らかに重大な限界を内包しているが、強大国を制御しにくい国際社会の本質を考えるとやむを得ない側面がある。
過去80年間それなりに機能してきた国連が今、過去最大の危機に直面している。何よりも国家間の武力使用を禁止した国連憲章の原則(2条4項)を安保理常任理事国のロシアが2022年2月にウクライナを侵攻しながら正面から違反した。国連が誕生しながら武力使用を不法化したが、この貴重な原則が崩れれば歴史的な後退にならざるを得ない。