【コラム】韓国政府の韓半島非核化努力、台湾にかかっているのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.10.16 13:53
北東アジア国際情勢をめぐる興味深い仮説が一つある。台湾をめぐる米中の対立が深まるほど、朝中関係が密着して非核化は遠ざかるというものだ。北京が核心の利益である台湾問題に対する米国の政策を調整するため平壌(ピョンヤン)をテコとして活用しているということだ。
ジョージ・W・ブッシュ政権だった2002年。民進党の陳水扁総統が台湾独立国民投票を提案すると、中国の江沢民国家主席は米国が台湾独立を単に「支持しない」という水準を越えて明確に「反対する」という立場を表明してほしいと要求した。翌年の2003年、ブッシュ大統領は温家宝首相を国賓として歓待しながら「我々は中国や台湾が現状維持を変更しようとするいかなる一方的な決定にも反対する」と公開宣言した。