【社説】朝中ロ密着…APECが韓米日協力契機にならなくては
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.10.12 10:30
朝鮮労働党創建80周年記念行事が9~10日に開かれた。今回の行事には中国の李強首相とロシアのメドベージェフ国家安全保障会議副議長という中国とロシアのナンバー2が参加した。5月のロシア、9月の中国に続き、今年は朝中ロ密着の歩みが絶頂に突き進む様相だ。朝中ロが韓国戦争(朝鮮戦争)以降で最高水準の連帯を誇示しているといっても過言ではないほどだ。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は9日の慶祝大会での演説では「共和国の国際的威信は日を追ってさらに強まっている。今のような勢いで数年間しっかりと闘えば、世界で一番素晴らしい社会主義楽園になるだろう」と自信を隠さなかった。
これと違い韓米日3カ国の協力体制は2023年のキャンプ・デービッドでの首脳会談からわずか2年で揺らいでいる。トランプ米大統領の関税を前面に出した「同盟叩き」の後遺症で3カ国協力体制は米国社会で懸念の声が出るほど弱まっている。韓米関税後続交渉は3500億ドルの対米投資をめぐり両国がかけひきをしながら妥結できずにいる。このままならば今月末に慶州(キョンジュ)で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に開催される李在明(イ・ジェミョン)政権で2度目の韓米首脳会談が未来同盟のビジョンを描くどころかぎくしゃくした会合になるとの懸念も出ている。トランプ大統領の訪韓日程が当日または1泊2日で、訪日日程の2泊3日より短い可能性はこうした雰囲気とも無関係ではないと分析される。APECを契機に3首脳が席をともにするという話も聞こえてこない。