北朝鮮が労働党創建80周年記念日にあたる10日、数万人を動員して夜間閲兵式（軍事パレード）を行う可能性が高いと韓国軍当局が判断していることが伝えられた。

聯合ニュースによると、韓国合同参謀本部の関係者はこの日の午前、取材陣から北朝鮮の閲兵式に関する質問を受けて「現在、装備やミサイルなどを動員して予行演習を行っている」とし「本日（10日）夜間に行う可能性が高いとみている」と答えた。

北朝鮮は2020年10月の党創建75周年閲兵式以降、これまでの7回すべての閲兵式を夜間に実施してきた。直近の閲兵式は2023年9月9日の政権樹立75周年記念日に行われ、当時のパレードは9月8日夜から9日未明まで続いた。

この関係者は「北朝鮮でも本日午後遅くから1時間あたり1ミリ程度の雨が降ると予報されており、閲兵式の実施は可能だと思われる」としたうえで、「ただし、航空戦力には影響があるかもしれない」と付け加えた。

韓国合同参謀本部はこれに先立ち、2日の定例ブリーフィングで「北朝鮮は数万人規模の閲兵式を準備するなどの動向があり、軍が注視している段階」と明らかにしていた。

複数の消息筋も「7月初めから数万人規模の人員が確認された」とし「党創建80周年記念閲兵式の練習とみられる動き」と語った。練習に動員された人員と装備の規模から判断すると、これまで最大規模で行われた2023年2月の建軍節（北朝鮮軍創設）75周年閲兵式を上回る可能性があると消息筋は説明した。

今回の閲兵式では、北朝鮮が最近開発中だと公にしている新型大陸間弾道ミサイル（ICBM）「火星（ファソン）20型」が公開されるかどうかにも注目が集まっている。閲兵式に動員されるミサイルなどの武器は、現在カバーで覆われているという。