【コラム】中国の日常に溶け込んだAI革命
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.10.09 14:34
9月中旬、中国雲南省昆明市を訪れた。夕食をとろうと夜に市内のショッピングモールに立ち寄ったところ、建物の一角に「人工知能(AI)学習機」というコーナーがあるのが目に入った。韓国で全面導入が試みられたものの実現しなかった「AIデジタル教科書(AIDT)」が並んでいた。
4999~5999元(約11万~13万円)から9999元、さらには1万1999元といった高価な商品まで幅広くそろっていた。中国語・数学・英語・科学・化学・政治・歴史・地理・生物など、ほとんどすべての教科分野の学習をサポートしているという。人口700万人の昆明市の1人あたり所得は約1万3000ドル(約198万円)水準。つまり、子どものためにAI教科書を1台買うだけでも相当な出費を強いられる、ということだ。