【コラム】中国人観光客に振り回される「観光大国」韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.07.25 15:42
韓国観光業界が中国人団体観光客、いわゆる「游客」の受け入れ準備に必死だ。今年7-9月期に施行される予定の中国人向けビザなし観光の許可が間近に迫っているからだ。このような期待感の背景には、切実な理由がある。2017年、高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備に対する報復として「限韓令」が導入されると、中国人観光客は前年比で383万人も減少した。その影響で観光業界全体はもちろん、中国人観光客が集中していた明洞(ミョンドン)などの小規模事業者までもが直撃を受けた。今回の措置によって彼らの需要が過去の水準まで回復するだけでも、業界には活気が戻る。しかし、特定の国による報復的措置ひとつで観光産業全体が揺らぐという構造は、果たして正常と言えるだろうか。
韓国を訪れる観光客の大多数はアジア系だ。地理的な近接性もあるが、韓流の影響力が最初に表れた舞台が中国・東南アジア・中央アジアなどだったためだ。2024年時点で見ても、外国人観光客の81%がこれらの地域から来ており、比重は非常に大きい。しかし同じ時期に、アジア以外の国々、特に米国や欧州からの観光客が2014年に比べて約100万人も増えている。もはや発展途上国が周辺の文化強国を訪れるのではなく、遠く離れた外国の文化先進国の観光客が韓国を訪れるという事例が増えているのだ。