【コラム】韓日修交60周年と東アジア憲章(1)
中央SUNDAY/中央日報日本語版2025.07.19 11:13
外交・安全保障をテーマとする関連学術会議で私が出席者の注意を喚起しながらよく言及する問題がある。まず、ある国を擬人化して一つの人格主体のように論じるべきでないということだ。例えば米国の政策はどうでロシアの政策はどうだといった議論だ。一定の時期にある国の対外政策路線を決めるのは、その時期にその国が覇権的な位置を占有している集団あるいは個人であり、国家という抽象体ではないということだ。
国益の定義も同じだ。覇権を掌握した集団や個人が自分たちが追求する価値や目標に基づいて国益を定義し、これを目標に説得あるいは強圧を通じて国民を導いていくことはできるが、それは必ずしも国民の利害関係と一致するのではない。