Ｎｅｔｆｌｉｘアニメ『ＫＰＯＰガールズ！デーモン・ハンターズ』のオリジナル・サウンドトラック（ＯＳＴ）が、米Ｂｉｌｌｂｏａｒｄ（ビルボード）のチャートを席巻している。

１４日、ビルボードは１９日付のビルボードメインシングルチャート「ＨＯＴ　１００」のトップ１０予告記事をホームページに掲載した。記事によると、同アニメに登場するガールズグループ「ＨＵＮＴＲ／Ｘ（ハントリックス）」が歌う『Ｇｏｌｄｅｎ』が６位を記録した。２週間前は８１位、先週２３位、そして今週は６位と、週を追うごとにチャート記録を更新している。

「ＨＯＴ　１００」のトップ１０に入った仮想アーティストは、２００９年の米国シットコムの主人公ハンナ・モンタナ（Ｈａｎｎａｈ　Ｍｏｎｔａｎａ）以来、１６年ぶりだ。ハンナ・モンタナは、実写ミュージカル・シットコム『ハンナ・モンタナ』（２００９～２０１１）の主人公で、歌手マイリー・サイラスが演じた。

ＯＳＴの人気に伴い、この曲を歌ったミュージシャンたちへの関心も高まっている。ＨＵＮＴＲ／Ｘの歌を担当したミュージシャンは全員、韓国系米国人だ。澄んだ高音を響かせるルミ役のイジェ（ＥＪＡＥ／キム・ウンジェ）は、ＳＭエンターテインメントの元練習生で、Ｒｅｄ　Ｖｅｌｖｅｔ（レッドベルベット）『Ｐｓｙｃｈｏ』、ａｅｓｐａ（エスパ）『Ａｒｍａｇｅｄｄｏｎ』などを手がけた有名なＫ－ＰＯＰ作曲家だ。その他、ミラ役は歌手のオードリー・ヌナ（Ａｕｄｒｅｙ　Ｎｕｎａ／チュ・ヘウォン）、ジョイ役はラッパー兼シンガーソングライターのレイ・アミ（Ｒｅｉ　Ａｍｉ／イ・イェウン）が担当した。

アニメに登場するガールズグループ「ＨＵＮＴＲ／Ｘ」は、ボーイズグループ「Ｓａｊａ　Ｂｏｙｓ（サジャボーイズ）」と対立している。作中の展開通り、「Ｓａｊａ　Ｂｏｙｓ」の楽曲もチャート上位にランクインしている。Ｓａｊａ　Ｂｏｙｓは、ビルボード「Ｇｌｏｂａｌ　２００」と「Ｇｌｏｂａｌ　Ｅｘｃｌ．　ＵＳ」のトップ１０に『Ｙｏｕｒ　Ｉｄｏｌ』と『Ｓｏｄａ　Ｐｏｐ』を送り込んだ。『Ｙｏｕｒ　Ｉｄｏｌ』はそれぞれのチャートで３位と５位、『Ｓｏｄａ　Ｐｏｐ』は６位と７位を記録し、人気を証明した。『Ｇｏｌｄｅｎ』は、これら２つのチャートでいずれも１位を獲得した。

Ｓａｊａ　Ｂｏｙｓの歌唱は、ＳＢＳ（ソウル放送）テレビのオーディション番組『Ｋ－ＰＯＰ　ＳＴＡＲ』出身でＳＭエンタのプロデューサー兼作曲家であるアンドリュー・チェ（ジヌ）、ＴＨＥ　ＢＬＡＣＫ　ＬＡＢＥＬのプロデューサーであるダニー・ジョン（ベイビー）、グループＵ－ＫＩＳＳ出身のケビン・ウー（ミステリー）、グループＺＥＲＯＸ出身のネクウェーブ（アビー）、ＳＥＶＥＮＴＥＥＮ（セブンティーン）やＲＩＩＺＥ（ライズ）のアルバムなどに参加したｓａｍＵＩＬｅｅ（ロマンス）が担当した。

『Ｇｏｌｄｅｎ』『Ｙｏｕｒ　Ｉｄｏｌ』『Ｓｏｄａ　Ｐｏｐ』などが収録されたＯＳＴは、今週のビルボードメインアルバムチャート「Ｂｉｌｌｂｏａｒｄ　２００」で２位にランクインし、自己最高順位を記録した。

一方、ビルボードは別の記事で『Ｇｏｌｄｅｎ』がアカデミー歌曲賞賞の候補になる可能性を示唆した。「もし候補になれば、作曲家キム・ウンジェは韓国系作曲家として２人目のアカデミー賞候補になる」と意味を付け加えた。これに先立ち、韓国系米国人作曲家カレン・オーは、２０１３年の映画『ｈｅｒ　世界でひとつの彼女』のＯＳＴを共同制作して候補になったことがある。２０２６年のアカデミー賞授賞式は３月２日に開催され、今年１２月１６日には歌曲賞を含む１０部門の予備候補が公開される。最終候補は来年１月２２日に発表される予定だ。

『ＫＰＯＰガールズ！デーモン・ハンターズ』は、退魔師でありＫ－ＰＯＰガールズグループでもあるＨＵＮＴＲ／Ｘが、悪霊でありＫ－ＰＯＰボーイズグループでもあるＳａｊａ　Ｂｏｙｓを倒すというストーリーだ。ＨＵＮＴＲ／Ｘは韓国の巫堂（ムーダン＝シャーマン）、Ｓａｊａ　Ｂｏｙｓは死神をモチーフにしている。