トランプ米大統領が４日（現地時間）、ウクライナのゼレンスキー大統領との電話でウクライナに対する対空防御（防空）支援意思を明らかにしたと、米アクシオスが報じた。

アクシオスの取材に応じた情報筋は、トランプ大統領がこの日の電話でゼレンスキー大統領に「防空支援をしたい。保留された部分があれば点検する」と述べた、と伝えた。

また、トランプ大統領とゼレンスキー大統領が両国当局者間で防空とは別の武器提供問題を議論することに同意した、と伝えた。

今回の電話は、米国防総省が武器備蓄量が急減したという懸念のため対ウクライナ支援を約束した防空ミサイルと精密弾薬の船積みを中断した事実が伝えられた状況で行われた。

ゼレンスキー大統領はこうした報道の後、Ｘ（旧ツイッター）でトランプ大統領と電話をした事実を確認した。ゼレンスキー大統領は具体的な支援内容に言及しなかったが、ウクライナ防空に協力することで意見が一致したと明らかにした。

ゼレンスキー大統領は「米大統領と重要かつ有益な対話をした」とし「我々は防空の機会について話し合い、我々の空に対する保護強化のために協力することで合意した」と伝えた。

また「我々のチーム間の会議をすることにも合意した」とし「我々は防衛産業力量と共同生産について詳細な対話をした。米国との直接プロジェクトをする準備ができていて、特にドローンおよび関連技術については安保が極めて重要だとみている」と強調した。

さらに「我々は相互調達と投資にも言及した」とし「米国と他のパートナーとの外交的状況、共同の努力に対する見解も交わした」と説明した。

トランプ大統領はウクライナに対する防空ミサイルなどの支援を再開する意向を表明したとみられる。

トランプ大統領は自身が主導するウクライナ終戦構想にロシアが非協調的という判断の下、当分はウクライナに力を与える一部の措置を進める可能性がある。

トランプ大統領は前日、ロシアのプーチン大統領と電話をした後、「進展がなかった。彼はまだ準備ができていないようで失望した」と述べた。

電話の数時間後の３、４日の夜中、ロシアは５５０機のドローンとミサイルを動員し、戦争勃発以降で最大規模となる空襲をした。キーウだけで２３人が負傷した。

ウクライナのシビハ外相は夜中のロシアの空襲について「プーチンが米国、そして終戦を促す人たちに対する完全な軽蔑を見せた」と述べたと、ｄｐａ通信が報じた。