「結局、人は良き死のために生きるということではないだろうと思った」

６月２７日に公開されたＮｅｔｆｌｉｘ（ネットフリックス）オリジナルシリーズ『イカゲーム３』で主人公ソン・ギフン役を熱演した俳優イ・ジョンジェの言葉だ。３日、ソウル鍾路区三清洞（チョンノグ・サムチョンドン）のカフェで会ったイ・ジョンジェは「ソン・ギフンとして生きながら『私はどのような死を選ぶだろうか』という問いかけが頭に一番多く浮かんだ」と話した。続いて「ソン・ギフンの立場で『良き死』というのは『良心の呵責もなく平穏な気持ちで目を閉じること』だったと思う」と付け加えた。次は一問一答。

－－シーズン１から５年以上演じてきたソン・ギフンから去る感想は。

「まだ実感が沸かない。キャラクターにどっぷり浸かっていた時間があまりにも長かったせいですっきりした気持ちというよりは残念だという感情が大きい」

－－最後のセリフ「人は…」このあとにはどのような言葉が続きそうか。

「ソン・ギフンが死ぬ時、ガラス越しにＶＩＰが見ていた。ＶＩＰではなくても命が大切ではないわけがない。それを教えるための行動だと思う」

－－好き嫌いの反応が交錯する。

「すべての作品に好き嫌いがある。重要なことは視聴者が『好きだ』『嫌いだ』とそれぞれの言葉を口にして作品に対する話題に厚みに出たということだ」

－－『イカゲーム』以降に変化したことがあるなら。

「海外に行くと、面白いほど私のことを知っていたり、韓国コンテンツ全般に関心があるという外国人が多い。今後も多くの文化圏で理解しやすく楽しく見ることができるような内容とキャラクターを演じたい。『イカゲーム』のような成功を期待するというより、引き続き視聴者の幅を広げていくという意味だ」