孫興慜（ソン・フンミン、３３）はチームを離れるのか、それとも残留するのか。彼の選択肢に関連し、トッテナム（イングランド）残留およびサウジアラビア、トルコ、ドイツ、米国行きなど多くの可能性が提起されている。

１日のフットボールロンドンによると、孫興慜が米メジャーリーグサッカー（ＭＬＳ）進出に関心を見せる一方、サウジのチームは彼を迎え入れようと努力している。言及されたＭＬＳチームは韓国系が多いロサンゼルスのチーム、ＬＡＦＣだ。特に次期指揮官としてポステコグルー前トッテナム監督が有力視され、主将として息を合わせた孫興慜の同伴米国行きもあり得る。

世界的なスター、リオネル・メッシ（インテル・マイアミ）を保有するＭＬＳがアジア最高スターの孫興慜まで引き込めば、関心と注目をアジア圏まで広げることができる。孫興慜としても米国行きは来年の北中米ワールドカップ（Ｗ杯）のための事前適応過程となる可能性がある。半面、最高舞台の欧州を離れる場合、個人の競争力が低下する可能性もある。現実的に高い年俸を期待するのも難しい。

英国・中東現地の報道を総合すると、サウジのアル・アハリ、アル・ナスル、アル・クァドシアが孫興慜獲得のため移籍料４０００万ユーロ（約６７億円）、年俸３０００万ユーロ（３年契約基準）を準備しているという。孫興慜のエージェントとも会った。２年前にサウジ行きを一蹴した孫興慜も先月、「私も自分の未来が気になる」という言葉で可能性を残した。

２０１９－２１年にトッテナムで一緒だったフェネルバフチェ（トルコ）のジョゼ・モウリーニョ監督が孫興慜に直接電話をして「一緒にやろう」と提案したという話もある。また孫興慜が２０１３－１５年に活躍したドイツプロサッカー、レバークーゼンも再獲得のため内部会議を開いたという。しかし獲得移籍料で１８６億ウォン（約１９億円）と設定し、実現するかどうかは不透明だ。

今回のヨーロッパリーグ優勝でトロフィーを初めて握った孫興慜は昨季のイングランドプレミアリーグ（ＥＰＬ）最終戦後、チームメートに別れを暗示するような印象を残した。あるスポーツブックメーカーは孫興慜の次の行先地のベッティングを進めている。配当率からみる移籍の可能性はサウジ－フェネルバフチェ－ＭＬＳ－レバークーゼンの順に高い。

トッテナムが孫興慜を送り出して受ける移籍料として４０００万ポンドを設定したという主張が出ている。来年６月に契約が満了するため、トッテナムとしてはこの夏が移籍金を受ける最後の機会だ。同時に１０年間献身した孫興慜を背中を強く押すよりも選手本人に残留または移籍を選択させる方針を立てたという話も出ている。トッテナムに残留する場合、孫興慜は欧州チャンピオンズリーグへの挑戦を続けることができる。

トッテナムはプレシーズンマッチを今週末に始めるが、この席で孫興慜とトーマス・フランク新監督が初めて面談する予定だ。フランク監督は孫興慜の残留も歓迎するが、チームリビルディングのため制限的に出場させる計画という。トッテナムの新シーズン予想ベストイレブンでもマティス・テルが孫興慜の代わりに入った。孫興慜の主将の腕章もミッキー・ファンデフェンが譲り受けるという予想だ。

孫興慜の去就は来月３日にソウルで開催されるトッテナムとニューカッスルのアジアプレシーズンツアー試合後に決まる見込みだ。それ以前に孫興慜を移籍させる場合、トッテナムは「孫興慜出場」契約違反で主催側（クーパンプレイ）に３７億ウォンの違約金を支払わなければならない。