【コラム】核施設攻撃後のアジアの物価と成長の難題
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.06.30 17:26
イスラエルと米国のイラン核施設攻撃で中東地域の緊張が高まり、市場は原油価格見通しに、より持続的な地政学的リスクを反映し始めた。物理的な供給への影響はまだ表面化していないが、市場はこの前提がいつでも揺らぐ可能性があることを警戒する。
低確率だが衝撃が大きい「テールリスク」のシナリオでは、ホルムズ海峡の部分封鎖の可能性が提起され続けている。これに対応する米国の軍事的抑止力は長期封鎖を防止する盾になり得るが、一時的な支障だけでも原油価格は簡単に波打つ恐れがある。運送ルートの不確実性、イラン産原油輸出減少、供給の制約などは短期的反騰ではなく構造的な不安要因を作り出している。