【コラム】職員が仕事を楽しむのが競争力…韓国人17%は仕事で怒り(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.06.26 14:53
自身が製作した製品に愛情を感じて、さらに高い価値を付与する心理的現象をイケア効果(IKEA effect)という。自分で作った本箱、クマのぬいぐるみ、ミールキット(料理セット)などが、熟練者が作った製品よりも優れた品質を持つと感じる。イケア効果を最初に紹介したハーバードビジネススクールのマイケル・ノートン教授は自身の苦労が加わった製品は客観的な評価が難しい愛着の対象となり、より大きない満足感と所有感を与えると説明する。
最近ノースウェスタン大学のジェイコブ・テニー教授チームが発表した「生産の楽しみ(Production Enjoyment)」に関する研究も興味深い。製品またはサービス生産の楽しみが消費者の反応と価格の受け入れに及ぼす影響を多角的に分析した研究だ。検索エンジン管理専門家がフェイスブック広告で「私は経験が豊か」より「私はこの仕事が本当に楽しい」と表現する時、広告クリック率が40%以上高かった。別の実験では配管工が「パイプの修理が誰よりも好き」と話す時、「誰よりも熱心に働く」という広告より信頼が高く、料金を多く受ける人と評価された。このほか、バーテンダー、トリマーなど多様な職群で生産の楽しみを表現すれば、消費者が期待する品質と支払う価格が高まった。