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AI学習で書籍を無断で使っても合法? 米連邦裁判所の「著作権判決」議論

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.06.26 10:03
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人工知能(AI)の学習に無断で書籍を使ったとしても著作権侵害には当たらないという米国裁判所の判決が出された。この数年間AI企業の著作物無断活用をめぐる提起された議論と、数件の訴訟にどんな影響を及ぼすのか注目される。

ロイター通信など外信によると、米カリフォルニア北部連邦裁判所はアンソロピックがAI学習に書籍を無断に使ったことは「公正利用」に該当すると判決した。米国の著作権法上、公正利用は著作権者の許諾がなくても著作物を使用できる例外的な場合をいう。審理を進めた判事は「AIが作品を複製または代替するために書籍を使ったというよりは変形的利用で作家になりたい人のように違うものを創造するための学習に使った。公正利用に当たる」と明らかにした。

 
オープンAIの対抗馬と呼ばれるアンソロピックはAIモデル「クロード」を開発した企業だ。昨年米国の作家3人はアンソロピックがクロードの学習に自分たちの書籍を無断で使ったとし著作権侵害訴訟を提起した。著作権法専門家であるキム・ユンヒ弁護士は「公正利用は教育・研究・ニュース報道など特定の場合に限り著作物の自由利用を認める制度。国ごとに認定範囲に違いがあり、米国は『変形的利用』の側面を重視する」と説明した。

ただ今回の判決は書籍を活用したAI学習関連のすべての行為が公正利用という意味ではない。裁判所が学習に使う書籍を確保する時に正当な代価を払わなければならない点を明確にしたためだ。判事はアンソロピックが書籍のデータ確保過程で700万冊以上の書籍をインターネットで違法にダウンロードした点は著作権侵害だと指摘した。関連損害賠償については12月に開かれる裁判で別に扱われる予定だ。

業界では判例が確立されるまで関連議論が続くとみている。この数年間にメタ、マイクロソフト、オープンAIなどビッグテック企業は自社のAI学習に著作物を許諾なく活用しており、これに反発した創作者らが数件の訴訟を起こした。映像やイメージ分野も同様だ。ディズニーとユニバーサルは12日、自社の映画キャラクターを無断で使ったとしイメージ生成AI企業のミッドジャーニーを告訴した。別の分野では著作権法侵害を認めた判例も出てきた。2月に米デラウェア州連邦地裁は、法律AI検索エンジンを作ったロスインテリジェンスが自社の法律サービスのデータを同意なくAI学習に使ったとしてトムソンロイターが起こした訴訟で著作権法侵害を認めた。公正利用に当たらないという判断だ。

韓国でもAI学習をめぐる法的紛争が進行中だ。今年初めに地上波放送局はAI学習に記事を無断で使ったとしてネイバーを相手取り著作権侵害と不正競争防止法違反で訴訟を起こした。韓国新聞協会は4月に同じ理由でネイバーを公正取引委員会に告発している。ヤン・ジニョン弁護士は「米国で多くの先例があった変形的利用は著作権侵害の余地をとても狭くみる。韓国はもう少し保守的にみる方で米国とは雰囲気が大きく違う」と話した。「公正利用の法理が韓国国内で進行中のAI関連訴訟で適用されるのかどうかは見守らなければならないだろう」と付け加えた。

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