【社説】民主労総出身の初の労働長官、労組寄りという懸念の払拭を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.06.25 16:10
実用主義を明らかにした李在明(イ・ジェミョン)政権の最初の内閣の人選は破格だった。64年ぶりの民間人出身国防長官候補者、専門性を持つ財界人の抜てき、前政権の長官の留任などだ。雇用労働部長官には全国民主労働組合総連盟(民主労総)委員長だった金栄訓(キム・ヨンフン)韓国鉄道公社機関士を内定した。民主労総出身の初の労働長官候補で、2004年に鉄道労働組合委員長となった後、2010-12年には民主労総委員長を務めた。
黄色い封筒法、週4.5日(勤務)制導入、定年延長など労使の利害関係が対立する労働懸案が山積した状況で、労働現場出身長官の登場には期待と懸念がある。大統領室は「前政権の労働弾圧基調を廃止し、黄色い封筒法の改正など『働く人の権利』を強化するための適任者と判断した」と人選の背景を明らかにした。半面、「労組寄り」政策が本格化するという懸念のため経営界は緊張している。